【カメラ初心者向け】ミラーレス一眼カメラのレンズの選び方(焦点距離編)

こんにちは撮影ティブの成田です。
SNSで色々な人の写真を見てると、同じ画角で撮影しているように見えるけど、写り方に差があるなと気付いたことありませんか?同じ構図で撮影してもレタッチや少しのアングルの差で写真は違うように見えますが、その中の一つの要因としてレンズの種類が関係してます。
私も入社した当初は代わり映えのない写真を撮影してしまうことがありますが、レンズの特性を少しづつ理解するようになってから写真のバリエーションを増やすことが出来ました。
今回のブログでは、場面に応じたレンズの種類や選び方について解説いたします。

目次

  1. そもそもレンズって何が違うの?
  2. 【広角レンズの特徴①】全体像を写真内に収めることができる
  3. 【広角レンズの特徴②】パースを活かした写真を撮影できる
  4. 【望遠レンズの特徴】主題の明確化・圧縮効果
  5. レンズを変えて新しい世界を

そもそもレンズって何が違うの?

ミラーレス・一眼レフで撮影する良さの一つとしてレンズの交換が自由にできるという点が挙げられます。カメラレンズには、撮影時における画角やボケ感、解像度を決める上で重要な役割を担っており、被写体や撮影シーンに合わせて様々な種類の交換レンズが存在します。レンズによってそれぞれ特徴を持っているのですが、まずレンズを選ぶための基本情報として押さえておいて欲しいのが、開放F値と焦点距離。こちらを理解することで写真も上達します。

ポイント①:開放F値

レンズの絞りが最も開くことができるF値のこと。参考画像の右のレンズだと2.8と書いてある部分です。前回のブログでも説明した通り、この数値が小さいほど「明るくボケる写真」が撮影できて、大きいほど「暗いけど全体的にピントが合う写真」を撮影できます。
〈記事はこちら〉【初心者向け】イメージ通り撮影ができる! 一眼レフのマニュアル設定

ポイント②:焦点距離

焦点距離とは、レンズの中心からセンサーまでの距離のことを言い、写真を写すことができる範囲の指標になります。レンズには焦点距離が固定された単焦点レンズと焦点距離を変更できるズームレンズがあります。参考画像の左のレンズは焦点距離が50mmの単焦点レンズとなり、右のレンズは24mmから70mmまで焦点距離を変更できるズームレンズになります。
単焦点レンズの特徴として、開放F値が小さいモデルが多く明るくボケる写真を撮影できる。また、シャッタースピードは稼げる為、手ブレもしづらくなります。レンズの作りが画角に最適化されているため解像度が良く、歪みが少ないというメリットがあります。
一方で、ズームレンズの特徴としては、単焦点と違いズームができるのであらゆるシーンを1本のレンズでこなせる。なので、便利やすさからは初心者向けと言えるでしょう。
また、焦点距離によってレンズの種類を以下のように分類できます。

・広角レンズ:35mm以下

・標準レンズ:50mm前後

・中望遠レンズ:85mm前後

・望遠レンズ:100mm以上

焦点距離が短いほど広い画角で撮影でき、長いと画角が狭くなりますが、その分遠い距離を撮影することができます。
レンズによって開放F値と焦点距離が明記されているので、そこに注意しながらレンズを選択するのがおすすめです。今回は様々なレンズがある中から、比較的に初心者が操作しやすいズームレンズの広角レンズと望遠レンズの特徴についてご説明致します。

【広角レンズの特徴①】全体像を写真内に収めることができる

広角レンズの特徴としてまず挙げられるのが、名前の通り広い画角で撮影できるということ。他のレンズに比べ、広角レンズで撮影すれば広がる風景をほぼ全て写真に収められます。高層ビルなど大きな被写体や広大な風景を写真の中に全て収めたいとい時には有効。また、狭い室内などで広く見せたいけど被写体との距離が確保できない時は、広角レンズだと広く全体を撮影できるので効果的です。

広角レンズは被写体を中心にピントが合う範囲(被写体深度)が深く、手前から奥まで広い範囲にピントが合いやすくなる。奥までハッキリと写る為、全体が鮮明に見える写真が撮影可能。

【広角レンズの特徴②】パースを活かした写真を撮影できる

そしてもう一つ上げられる広角レンズの特徴として、パース(遠近感)を強調することができます。
パースをつけることで、ダイナミックな写真を表現。
広角レンズで撮影すると手前の被写体がより大きく見え、遠くの被写体をより小さく見えるように写すことができ、奥行きのある写真を撮影することができる。
パースを活かした写真を撮影するには被写体により近づくか低い位置から撮影する方法がおすすめ。

【望遠レンズの特徴】主題の明確化・圧縮効果

望遠レンズは広角レンズに比べ、より遠くにある被写体を大きく撮影できるレンズ。狭い範囲を拡大して写し出すことができるので、肉眼で見える範囲よりも情報量が少なくなり主題を明確にします。また、望遠レンズの最大の特徴と言えるのが圧縮効果。
圧縮効果とは、遠い被写体がグッと引き寄せられて見える効果です。参考画像のように、広角レンズだと人物と背景の木の距離感が遠く見えるのに対して、望遠レンズだと木が近づいて見えることがわかります。広角レンズだと間延びして見える木々の間も、望遠レンズでは密集して見せることが可能です。
このような圧縮効果を活用すれば、人の目では体感することのできない写真ならではの表現に挑戦することができます。

レンズを変えて新しい世界を

レンズを変えだけでも見え方が変わることが理解して頂けたのではないでしょうか?
今回は焦点距離を中心にレンズを説明致しましたが、説明した他にも多くのレンズがあります。それぞれのレンズの特性を理解し選択することで、様々な自分の思い描いたイメージを表現できます。また、目で見た景色の美しさだけでなくレンズを変えて写真の中でしか表現できない世界を発見する楽しさもあるので、是非レンズを変えて自分が想像していなかった表現も楽しんでみましょう。
私もまだまだカメラについて勉強している最中ですが、レンズを変えて様々な見え方を模索しています。
カメラの世界は奥が深いので、まずは様々な変化を楽しみながら撮影すると写真の上達に繋がると考えています。次回は開放F値の視点からレンズの選び方を考察していきますので、お楽しみに!

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