「伝わる」コンテンツ制作とは。広報に必要なライティングスキルと構成の重要性

こんにちは。株式会社撮影ティブの坂井です!企業さまの広報をサポートする立場として、コミュニケーション設計、コンテンツ制作、SNS運用、撮影ディレクションなど、幅広い業務を担当させていただいております。
私事ですが、前職はメーカー勤務で自社広報を担当しておりました。仕事領域は今と大きくは違いませんが、変わったことは発注側から受注側になったこと。今回のブログでは、私がこの経験を経て変わったコンテンツ制作での考え方と、「構成案」の重要性についてお伝えしていきます。これから企業の広報やPR・販促を手掛ける皆さんの参考になれば幸いです!

目次

  1. 広報・マーケティングに必要な「ライティングスキル」と「伝わる文章構成」
  2. 伝わる構成を考えるための重要なステップ
  3. 戦略的に構成を組まないとどうなるか?
  4. 構成はクリエイティブ制作全般に必要な要素!

広報・マーケティングに必要な「ライティングスキル」と「伝わる文章構成」

広報の仕事は、企業のメッセージを各種メディアを通じて「伝えること」が中心的な役割となります。私は前職でメーカーの広報を担当しており、自社商品のPRとWEBマーケティングが主な仕事内容でした。プレスリリースの作成・SNS運用・メルマガ配信・ECコンテンツ制作・オウンドメディア・WEB広告(リスティング広告・リターゲティング広告・アフィリエイト広告)など・・・細かい業務を言えば多岐に渡りますが、これら全てにおいて共通していることは、「文章を書く」ということです。
 入社当時「私はライターにでもなったのか…?」と思うほど、慣れない作業に目がまわっていた記憶があります。笑 企業によっては広報専属のライターがいることもあるようですが、そうでない場合は広報担当がその役を担うことになります。それほどに、広報やWEBマーケティングとは「ライティングスキル」が基盤となる仕事です。
しかし、綺麗な文章を書ける人が “人に伝わる文章” を書けるわけではありません。読者の視点を理解し、必要な情報を適切な順序で提供することで、効果的にメッセージを伝えることができます。これが「構成を考える」という作業です。

伝わる構成を考えるための重要なステップ

構成を考える上で最初に行うべき2つのステップは
①すべての情報を洗い出し、全体像を理解する
②その上でコンテンツに必要な情報の取捨選択を行う

この2つのステップにおいて大切なことは「企業理解」と「目的の明確化」です。企業理解とは、企業の価値観、目指す方向性、提供する製品やサービス、現在直面している課題など、企業全体の理解を深めること。これにより、コンテンツ制作における適切な情報選択と、それを効果的に伝える方法が明らかになっていきます。一方、目的の明確化は、作成するコンテンツが「誰に」「何を」「なぜ」伝えるのかを明確にすることです。これは、読者がメッセージを理解し、行動を起こすための重要なガイドラインとなります。
この2つのステップで整理した情報を、適切な順序に並び替え構成を作成。それがコンテンツ制作の基本的な枠組みとなり、より伝わるコンテンツを作ることが可能になります。

戦略的に構成を組まないとどうなるか?

構成を明確にせずコンテンツ制作を進めてしまうと、意図したメッセージが伝わらない、あるいは情報が混雑して伝えたい内容が埋もれるといったことが起こる可能性があります。特に広報担当者は伝えたい情報が多いからこそ、全てを一度に伝えようとしてしまいがちです。
私自身も自社の広報担当をしていた時は、まさにその課題に直面していました。商品やサービスの魅力を可能な限り詳細に伝えたくて、具体的な構成を考えずに、情報をただ「伝える」ことに集中していました。 さらに、「自社の商品はよく理解しているから大丈夫!」という安易な考えに陥りがちで、今直面している課題を見落としたり目的を見失ったりと、結果としてユーザーが必要としている情報を適切に発信できていなかったような気がしています。 
今では自社から他社の広報をする立場に変わり、コンテンツを受け取る側の視点を大切にしています。企業が発信する情報がどのように解釈され、どのように感じ取られるかなど、コンテンツを見る側の感情や立場を理解し「伝える」から、「伝わる」ことへと視点を変えてコンテンツ制作を行うようになったと感じています。

構成はクリエイティブ制作全般に必要な要素!

広報やマーケティングの分野では、「伝わる」ための戦略的な組み立てが必要不可欠という点に触れてきました。しかし、これはオウンドメディアやブログなどの記事コンテンツだけに限りません。企画書の作成やクリエイティブ制作の面でも同様に構成が重要となります。
例えば、ウェブサイトの制作。ホームページやランディングページ(LP)では、どの情報をどの位置に置くか、どのページからどのページへとユーザーを誘導するかなど、ユーザー体験(UX)に直接影響を与えるため、適切な構成が求められます。動画制作でいえば、どのシーンを先に見せ、どのシーンを後に見せるとより伝わるか、視聴者の視点に立った戦略的な構成を踏まえて編集することが重要です。
つまり、伝える手段の全てにおいて「伝わる」ためには構成が鍵となることを覚えておきましょう!
撮影ティブでは、企業・ブランドコミュニケーション全体の戦略を組み立てるとともに、情報発信ツールを最大限に活用した「伝わる」広報活動のサポートを行っております。ご相談ごとがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ!

〈関連記事〉コンテンツマーケティングが重要なわけ
〈関連記事〉内製化する?外部委託する?コンテンツ制作の最適な運用方法とは【広報担当者必見!】
〈関連記事〉コンテンツマーケティングは始める前のステップが肝心!SEOとの関連性もわかりやすく解説

CONTACT お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください!