クリエイティブ制作における「目的」と「手段」

写真を撮ること。動画編集をすること。SNSを運用すること。YouTubeにコンテンツをアップすること。
これらは全て表現の「手段」であり、本来目指すべき「目的」ではありません。

クリエイティブでは油断しているとつい陥りがちな「目的」と「手段」の混濁。今回はその「目的」と「手段」について、考えていきたいと思います!

目次

  1. 「目的」を達成するために「手段」を選ぶ
  2. 本来のクライアントの「目的」を整理する
  3. なぜ「手段」が先行してしまうのか...
  4. ディレクターには「手段」の選択能力と最大化能力が必要

「目的」を達成するために「手段」を選ぶ

クライアントからしばしば、「コンスタントに動画をYouTubeにアップしたい」とか、「Instagramに綺麗な写真を並べたい」などのご依頼をいただくことがあります。ご相談いただくことは大変嬉しいのですが、、、
その両方ともが「手段」であり、いくら登録数が増えようとも、いくらフォロワー数が増えようとも、目指すべき「目的」が達成していなければ意味がありません!

クライアントには必ず企業全体のゴールがあって、それを達成するための課題があるはず。その課題をクリアすることが「目的」であり、「目的」を達成するために選択するのが「手段」であるはずなんです!

本来のクライアントの「目的」を整理する

クライアントからの依頼にスピーディーに答えることは大事ですが、この本来の「目的」を整理する方がもっと大事です。

「コンスタントに動画をYouTubeにアップしたい」という依頼に対し、YouTubeチャンネルで伝えたいことな何か、コンスタントに制作を継続していくほどの企業体力はあるのか、動画を細かく分けてアップするのが本当にベターなのか、クオリティを下げた動画を乱発することはブランド毀損に繋がらないか、そもそも写真の方が伝わらないか、、、このように様々な視点から探ります。

「コンスタントに…」ということは、ユーザーとのアタッチメント増加が目的かもしれません。「動画で…」ということは、商品の柔らかさとか軽さみたいなものを表現することが目的かもしれません。
それを達成するためには、もしかすると使い回しできる動画を2枚目に置きつつ1枚目で切り口を変えられるInstagramの方が適正かもしません。コンスタントさは広告運用に頼りつつ、至極の動画1本を作り上げることが正かもしれません。

撮影ティブでは、こういった本来の「目的」を見失わずに、「手段」を選択することを大事にしています。

なぜ「手段」が先行してしまうのか...

今は検索をすれば大抵のことが出てくる大量情報時代。ガジェット系のアカウントも多く、日々さまざまなツールが紹介されています。その恩恵を受けることも本当に多く、それ自体は悪いことではないと思います。
ただし、自社と同じような商品がYouTubeでバズってる、このインフルエンサーの真似をしてみようなど、情報が溢れているばかりに「手段」の決定が先行してしまうことが多いように感じます。

「目的」を整理しないまま大量の情報に飛び込むと、いつのまにか情報に呑まれ、気がついたら何をすべきだったのか見失っていることも…。
闇雲に信じるのではなく、「目的」を達成するために、本当に必要な情報を仕分ける意識が大切です!

ディレクターには「手段」の選択能力と最大化能力が必要

先ほども書いた通り、ツールが溢れている現在では、検索すると物凄い数の「手段」が出てきます。「目的」を整理した上で、数ある「手段」からベストを選択するには、ディレクターとしての幅広さ、守備範囲の広さが必要だと考えています。

各ツール上の特性や現状のユーザー層、継続してその「手段」を選んだ時のリスクや課題。どんどん新しい「手段」が出てくる今、情報を広くキャッチアップしながら「目的」達成のためにそれらを最大化できるディレクションを、撮影ティブは心がけていきます!

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