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広報とマーケティングの違いとは?役割・目的・連携のポイントをわかりやすく解説

「広報とマーケティングって、何が違うの?」企業の発信に関わる人なら、一度は感じたことがある疑問ではないでしょうか。広報もマーケティングも、情報を伝えるという点では共通していますが、実はその目的や役割、成果の捉え方には大きな違いがあります。
この記事では、初心者にもわかりやすく「広報とマーケティングの違い」を整理し、それぞれの特性や企業内での連携方法を解説します。広報・マーケティング担当者だけでなく、経営層や他部署との連携に悩む方にも役立つ視点をお届けします。

目次

広報とマーケティングの違いとは?役割と目的を整理

広報とは?企業の信頼と共感をつくる活動

広報とは、企業や組織の考えや姿勢を、社会やステークホルダーに対して正しく伝え、理解や信頼、共感を得ることを目的とした活動です。報道機関への情報提供やプレスリリースの配信、SNS発信、イベント開催などを通じて、企業の「あり方」を広く社会に伝える役割を担います。企業のブランドイメージや好感度の形成に直結し、社外だけでなく社員や採用候補者など社内外への効果も期待されます。

マーケティングとは?売上につながる仕組みを設計する活動

マーケティングとは、顧客のニーズを理解し、自社の商品やサービスを「売れる仕組み」に落とし込むための一連の戦略活動です。市場調査から商品企画、販売促進、広告、Web施策などを通じて、ターゲットに効率的にアプローチし、購買や問い合わせにつなげることが主な目的です。広報が「信頼・共感」をつくる活動であるのに対し、マーケティングは「売上・成果」を生み出す活動と言えます。

広告との違いは?混同しやすいポイントを整理

広報とマーケティング、そして広告はしばしば混同されがちですが、それぞれ異なる役割を持っています。広告は、主にお金を払って特定の媒体や枠で商品・サービスを訴求するものです。一方で、広報は報道機関に取り上げてもらう、SNSで共感を得るといった「非広告的な手法」で信頼形成を目指します。マーケティングの中に広告が含まれることもありますが、あくまで「売る」ための一手段である点がポイントです。

広報とマーケティングの違いを5つの視点で比較

目的の違い|広報は信頼づくり、マーケは売上づくり

広報は企業の“考え方”や“姿勢”を伝え、信頼や共感を築くことが目的。一方、マーケティングは顧客のニーズに応え、売上・成果に直結する行動を設計することが目的です。前者は「感情・印象」、後者は「行動・結果」をゴールに置いています。

成果の見え方の違い|定性的 vs 定量的な評価軸

広報の成果は「信頼感が高まった」「好意的なメディア露出があった」など、定性的で評価が難しい面もあります。一方、マーケティングは「問い合わせ数」「CVR(コンバージョン率)」「広告クリック数」など数値で可視化されやすく、KPIとしても管理されます。

使う手法・チャネルの違い|発信の接点と役割分担

広報はプレスリリース、SNS、メディア取材、採用広報など、社会全体や生活者との接点を重視します。マーケティングは広告配信、Webコンテンツ、メルマガ、LPなど、顧客接点の効率化を目的にしたチャネルを活用します。どちらも情報発信ですが、「誰に・なぜ・どう届けるか」が異なります。

発信タイミングの違い|マーケは施策主導、広報はタイミングを選ばない

マーケティングの情報発信はキャンペーンや新商品などの「施策ありき」で計画的に行われることが多いです。一方、広報は企業の姿勢に関わるニュースや、社会的な話題との接続、危機管理対応など、柔軟なタイミングで発信するケースが多くなります。

ターゲットの違い|マーケは“顧客”、広報は“社会・生活者全体”にも届く

マーケティングが想定するターゲットは基本的に“顧客”ですが、広報の対象はもっと広く、取引先、株主、求職者、行政、地域社会なども含まれます。より多面的な信頼構築が求められるのが広報の特徴です。

広報とマーケティングはどう連携すべき?企業内での実践ヒント

広報がマーケを支える場面|認知→興味→信頼の流れを強化

マーケティング活動だけでは獲得できない「信頼」や「共感」の部分を、広報活動が補完することで、ユーザーの購買行動を後押しできます。例として、商品に関する特集がメディアで紹介されれば、広告以上の信頼性を生み出し、購入につながることもあります。

マーケ担当にこそ広報視点が必要な理由

マーケティング担当者が広報的な視点を持つことで、「伝え方の設計」がより洗練されます。単なる商品訴求ではなく、ブランドとしての“らしさ”や“背景”を語ることで、共感や差別化を生み、広告や販促にも深みを持たせることができます。

役割分担がうまくいかない原因とその解消法

広報とマーケティングの違いを組織内で正しく共有できていないと、仕事の重複やすれ違いが生まれます。まずは両者の目的と評価軸の違いを認識し、「一緒に成果を出すための役割分担」を明確にすることが大切です。

広報×マーケティングで成果を高めるには?一体設計のポイント

施策前に戦略・目的・KPIをすり合わせよう

キャンペーンやプロモーションの前には、広報・マーケティング両方の視点で目的やKPIを確認しておくことが重要です。たとえば「商品の認知拡大」が目的なら、露出の広さや話題性は広報の役割、「そこからどのくらいアクセスや問い合わせにつながったか」はマーケティングの役割です。

「誰に・何を・どう伝えるか」の軸を統一する

部署が違っても、「伝えたいメッセージ」や「ブランドとしてのトーン」が一致していなければ、ユーザーにとっては一貫性がなく、信頼を損ねてしまいます。部署を越えてコミュニケーションの軸を共有することが、ブランド全体の価値を高めます。

外部パートナーに頼るなら、どこをどう任せるべきか?

社内だけでは難しい場合は、専門性のある外部パートナーの活用も有効です。ただしその際も、「自社の目的」や「何を社内に残し、何を外注するか」を明確にしておくことで、スムーズな連携と成果につながります。

まとめ|広報とマーケティングの違いを理解し、企業の発信力を強化しよう

広報とマーケティングは、一見似ているようでいて目的や役割、手法はまったく異なります。それぞれの特性を正しく理解し、連携・活用することで、企業の発信力は何倍にも強化されます。「信頼を育てる広報」「売上をつくるマーケティング」——どちらも企業活動に欠かせない両輪です。今あらためて、その違いと可能性を整理し、社内での役割分担や連携強化につなげていきましょう。

広報とマーケティングを自社の力に|“伝える活動”を伴走サポートします

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